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ゼミナール担当教員からのメッセージ
Message

カレッジ生とともに、ゼミナールで学ぶ担当教員からのメッセージです。
東京都立大学が誇る強力な教授陣が皆さまの学びと交流をサポートいたします。

西村 和夫

西村 和夫東京都立大学 学長特任補佐
(東京都立大学プレミアム・カレッジ長)【専攻科】

【専門】トンネル工学、地盤工学など
専門はトンネル工学・地盤工学など。首都大学東京(現東京都立大学)では、学部長や副学長などを歴任。2012年に内閣府第10回産学官連携功労者表彰国土交通大臣賞受賞。国土交通省の技術小委員会トンネル分野会議・座長を2017年から務めるなど、学会・国、自治体審議会などの委員を多数務める。


東京都立大学プレミアム・カレッジのゼミナールでは、プレミアム世代の皆さんの多様な経験を活かしながら、立場や見方が異なる仲間と意見を交換し、さらなる人間性の豊かさを積み重ねていけるような場にしたいと考えています。研究テーマは皆さんが自ら考えますが、入学してからテーマを考えることのお手伝いもいたします。テーマの分野に制限はありませんが、工学的視点を加味しながら皆さんと共に議論を深めたいと思います。皆さんの積極的な参加をお待ちしております。

山田 昌久

山田 昌久東京都立大学 特任教授【本科・専攻科】

【専門】考古学
専門は考古学。遺跡発掘調査・民族誌調査・実験考古学によって人類の生活文化史を研究している。日本考古学協会理事・国史跡整備委員・博物館新設などの委員を多数歴任。近年は、常民文化研究所のアジアの生活道具調査プロジェクトに参画。科研費等で日本の農耕文化導入期の技術革新と経済効果を研究。


私は日本文化を世界史の中で考えようと、ロシア・韓国・中国・香港・ベトナム・エジプトなどで遺跡調査・民族誌調査を行ってきました。特に「日本人と木(植物)の文化」の形成過程を追及してきました。歴史・文化の学びからは、日本・東京を知る鍵が沢山見いだせます。たとえば、「七夕」というのは、古墳時代に伝わった棚の上に各部材を組んだアジアの「棚機(たなばた)」、牽牛・織女のいいつたえに起源があります。
雅楽の「琴や笙」は中国の戦国~漢代の王墓に残された楽器にその原型があります。入り組んだ谷と利根川・荒川の氾濫する地で行われた江戸の町づくりは、大胆な空間計画と土地改造で達成されました。皆さんと学ぶ日本・東京の文化や歴史には、教科書には無い沢山の事実が潜んでいるでしょう。

可知 直毅

可知 直毅東京都立大学 特任教授【本科・専攻科】

【専門】植物生態学・保全生態学・島しょ生態学
専門は植物生態学・保全生態学・島しょ生態学。2016年から2年間、日本生態学会の会長を務めた。小笠原諸島世界自然遺産地域科学委員長、環境省生物多様性民間参画ガイドラインの策定に関する検討会座長、東京都環境審議会委員を務めるなど、環境行政にも貢献している。


東京都は都市域や近郊に加えて、多摩地域や伊豆諸島、世界自然遺産に登録されている小笠原諸島など、多様で豊かな自然にも恵まれた世界でもめずらしい首都です。東京都の自然を生態学的な視点から学び、体験することを通して、持続可能な人と自然の共生のあり方について、皆さんと共に考えたいと思います。生態学は多様性の学問です。多様なバックグラウンドのカレッジ生が集うことを期待しています。

東 秀紀

東 秀紀東京都立大学 特任教授【本科・専攻科】

【専門】観光学、建築学、まちづくり
首都大学東京(現東京都立大学)の教授として教鞭をとりながら、「東京駅の建築家辰野金吾伝」「アガサ・クリスティーと大英帝国」などの小説、評論を発表。歴史文学賞、日本建築学会文化賞受賞、日本推理作家協会賞、新田次郎文学賞、新潮学芸賞候補。NHK-BSテレビ「英雄たちの選択」などに出演。


ぼくは皆さんと同じシニア層です。退職したら、あれもやろう、これもやろうと楽しみにしてきましたが、今回皆さんとご一緒できることとなり、また楽しみが増えました。担当講義は「江戸・東京まちづくり物語」と「文芸の中の地域と社会」(部分)。観光やまちづくりを、物語形式で「人間」中心にみながら、暮らしや文化まで含んで(時には落語やミステリ、アニメも!)未来まで考えようという試みで、ゼミも同じ方針です。我ながら壮大すぎて心配ですが、そこは楽しく̶皆さんに助けられながら、何とかやっていきましょう!

山田 幸正

山田 幸正東京都立大学 特任教授【本科・専攻科】

【専門】建築史、文化遺産保存
日本およびアジアを中心とした建築史、文化遺産の保存と活用。UNESCO Asia-Pacific Heritage Conservation Awards受賞。文化庁文化審議会世界文化遺産部会委員、日野市文化財保護審議委員を務めるほか、日本イコモス国内委員会、地中海学会などに所属している。


世の中では「人生100年時代」とか「生涯現役」と言われています。皆さんはこれまで家族のため、会社のために考え、研鑽を積み努力されてきたと思います。どうでしょう、これからの人生は、これまでの経験やノウハウをベースにしながら、自分のために自分で考えて行動してみたら。そのためにももう一度、大学という場に身を置き、これまで知らなかった、知ろうともしなかったことにも向き合い、いろいろな興味や関心をもった仲間と語り合うことで、「次」がみえてくるのではないでしょうか。私の専門は建築史ですので、古建築や伝統的町並みに秘められた「時間を宿した空間」を再発見し味わうための見方・楽しみ方をお話しましょう。文化的感性を磨き、建築や都市にみられる豊かさを活かせるようなクリエイティブな人材となることもひとつの選択肢ではないでしょうか。我々とともに、時代の転換を感知し、行動をおこしてほしいと思います。

太田正廣

太田正廣東京都立大学 特任教授【本科・専攻科】

【専門】古典物理学と機械工学の融合
専門は分子熱流体力学、エネルギー変換学。大学では東京都立大学教授、首都大学東京理工学系機械工学コース長、学生サポートセンター副センター長を歴任。その後、関東職業能力開発大学校校長を5年間勤めた後、国際規格日本側委員長・日本機械学会フェローなど工学に係る幅広い分野で活躍しているほか、地域活動でも重要な役割を担っている。


ゼミナ-ルとは課題を見つけ,答を作る時間と空間であると考えています。緊張感あるゼミナ-ルで柔らかい雰囲気の会話をしながら、関心のある分野が固まっていない方は、なぜ・どうしての問いかけの混沌から絞ってゆく機会を一緒に作っていきましょう。すでに興味のある課題をお持ちの方は、ドロ-ンのように課題を俯瞰的に眺め、纏める時間をぜひ一緒に持ちましょう。自動車、テレビ、洗濯機の無い生活を一時期過ごしてきた人間が、固いイメ-ジの工学系から抜け出し、自由な頭の柔らかい世界へと皆さんと共に漕ぎ出すのは楽しみです。

大橋隆哉

大橋隆哉東京都立大学 特任教授【本科】

【専門】宇宙物理学、X線天文学
科学衛星を用いたX線による宇宙観測や観測装置の開発を行っている。首都大学東京(現東京都立大学)では物理学専攻長、国際化担当副学長などを務め、日本物理学会理事、日本天文学会理事、日本天文学会欧文研究報告編集長などを歴任。日本天文学会欧文研究報告論文賞を共著を含めて4回受賞している。


私たちを取り巻く宇宙は、まるで人類に挑戦するかのような謎を秘めていて、一つがわかりかけるとまた新しい謎が出てきます。それでも、夜空の星や美しい銀河、モンスターと呼ばれるブラックホール、正体不明のダークマターなど、宇宙の謎は私たちを引きつけます。宇宙を考えることは、振り返って私たちの環境や地球の将来を見直すことにもつながります。難しい物理をできる限り解きほぐしてみなさんと勉強しながら、日常生活を超えた大きな空間と長い時間が織りなすさまざまな謎について、一緒に考えてみたいと思っています。

永井撤

永井撤東京都立大学 特任教授【本科】

【専門】臨床心理学
児童期から思春期・青年期の心理支援と親面接を専門、現場で虐待、不登校、ひきこもりなどの問題に接している専門家への支援、さらに心理支援における、プレイ、イメージ、夢などの自己表現法を支援者自身の課題と関わり方を含めて研究、川崎市子ども家庭センター、横浜青少年相談センター、横浜いのちの電話、等のスーパーヴァイザー、横浜市いじめ問題調査委員会委員など。


私のゼミではそれぞれの参加者の皆さんのご自身の体験を踏まえたうえで、それを足場として、様々なこころの問題や課題について、広く社会や家族の課題も含めつつ理解を深めていけたらと思っています。私自身の臨床心理的な基本的な見方や実践についても提示しようかと思いますが、既存の枠組みにとらわれずに、ひとり一人の参加者の皆さんがその取り組みを通じての自分自身への気づきや自己体験の広がりを持てるようになればと思っています。

篠田粧子

篠田粧子東京都立大学 特任教授【本科】

【専門】栄養生化学、ミネラル栄養
専門は栄養生化学、応用栄養学。日本栄養・食料学会参与。東京都消費生活総合センター、羽村市消費生活センターの運営委員を務め、長年にわたって地域の消費者活動に貢献している。米国の大学で栄養学を学んだ経験から、日本の食生活が世界に誇れるものであると実感し、食生活改善の啓蒙活動にも力を注いでいる。


" We are what we ate." 私たちの体は、食べることで常に作り替えられています。何を食べる? いつ食べる? 生活習慣病との関係は? 食べ物はどこから来る? 食糧の自給は? テーマは無限に広がります。「食」という視点から見ると、今まで見えなかったことに気がつくかもしれません。自由にテーマを決めて取り組む自分のための勉強はなんて面白い! ゼミ生が活き活きと研究テーマに取り組むなかで、私も多くを学んでいます。分野の異なる生活を積み重ねてきた方たちから刺激を受け、前向きにディスカッションできる機会はとても貴重です。一緒に、知的好奇心の森へ分け入りましょう。

児玉謙太郎

児玉謙太郎東京都立大学 准教授【本科】

【専門】心理学・認知科学・身体運動科学
博士(情報学)。ヒトの身体運動や知覚、コミュニケーション、健康に関する基礎研究に従事。また、理学療法士・作業療法士・臨床心理士らとの共同研究も実施。人工知能学会の身体知研究会では幹事を務め、同学会の編集委員も務めている。


私は、こころ(心理)、からだ(運動)、あたま(認知)の関係性に興味があり、人間を対象とした様々な実験的研究を行っています。例えば、人間がどのように環境を知覚し行動しているかを調べ、リハビリテーションの実践や、人間をサポートする人工システムへの応用を目指しています。現代では、ロボットや人工知能が私たちの生活や社会に浸透し始め、改めて「人間らしさ」や「人との関わり」について問い直されているように思います。私のゼミでは、幅広くテーマを募集し、様々なバックグラウンドをもつ仲間とのディスカッションを通し、人間ならではの能力や特性を理解できるような研究を進めていきます。多様で変動的な時代に柔軟に適応していけるスキルを皆さんと一緒に磨いていけたらと思います。

仁井田典子

仁井田典子東京都立大学 特任准教授【本科】

【専門】社会学(労働問題)
専門は社会学(労働問題)。東京都立大学人文科学研究科客員研究員。インタビューや参与観察といったフィールドワークを行い、現在の日本社会において不安定な就業状況におかれた労働者たち(特に若者や女性)がどのような生きにくさを抱えているのかについて研究している。


私の専門である社会学は、私たちが生きる社会を観察対象とする学問です。労働問題や貧困といった、身の周りで起こっている社会現象をテーマとして扱います。人生経験が豊かで多様なバックグラウンドを持ったカレッジ生のみなさんとの対話を通して、現在の日本社会とはどのような社会であり、どのような問題を抱えているのかについて、考えを掘り下げていきたいと思います。みなさんとの世代を超えた交流により、私自身の他者理解が深まっていくことを楽しみにしています。

※担当教員の所属は2020年7月現在のものです。